壁面緑化に適した植物の種類

壁面緑化に用いられる植物の種類をご紹介します。 選ぶ種類によって、繊維マットやネット、ワイヤーなどの補助剤が必要となりますので、壁面緑化を始める前にきちんと知っておきましょう。
【選択の種類】
壁面緑化に用いられる植物は、寿命によって多年草と一年草に分けられます。 またつる植物の場合、付着性植物と巻つる性植物があり、葉が落ちるかどうかでも常緑樹と 落葉樹に分けられます。 その多くの種類の中から壁面緑化を行う目的、日当たりの条件、コスト面などを考慮して、 適した植物を選択することになります。
【付着性植物】
ステンレス製のワイヤーやネット等の補助材を用いることなく、建物の外壁に直接植物を 登攀させる為には付着根を持つ植物を選択することになります。 この場合補助材が要らないのでコストは低くなり、苗木代の費用だけでも可能です。 ですが付着根が外壁を傷める可能性があったり、外壁の仕上げに凹凸がなくて付着が困難 な場合は繊維マットを補助材として用いることになります。 繊維マットを補助材にする場合、ステンレスネットと組み合わせる場合もあります。
【巻つる性植物】
巻つる性植物を利用した壁面緑化を行う場合には、ワイヤーやネットなど植物を巻付かせる 為の補助材が必要になります。 この補助材に登攀するので付着性植物のように建物を傷める心配は少ないのですが、その分 コスト面ではやや劣ります。 巻つる性植物にはキレイな花を咲かせる多年草も多いので、それぞれの特徴を生かすことで 季節の花を楽しむことも出来るでしょう。
【常緑樹と落葉樹】
付着性植物と巻つる性植物の選択の他に、常緑樹と落葉樹の選択も重要でしょう。 壁面緑化の目的が夏に壁面温度の上昇を防ぐことなら、冬に葉がある必要はありません。 常緑樹でも多少は葉が落ちますが、特に落葉樹を植える場合には近隣への気配りが必要です。